バガヴァッド ギーターが教える「カルマヨーガ」というライフスタイルとは・MichikaMedha・

バガヴァッド ギーターが教える「カルマヨーガ」というライフスタイルとは・MichikaMedha・1/27,28/2018

みちか先生からバガヴァッド・ギーターに触れるチャンスです。

インドでも数少ないヴェーダーンタを教える学校「アルシャ・ヴィッディヤ・グルクラム」で、行われている3年半コースにて、ヴェーダーンタを学ぶ為に、世界中から集まった生徒達にサンスクリット語文法や文献の読解法などを指導されています。今回は、3年半コースが終了された後での4年に一度の長期休暇で日本に帰国される予定となっています。

今回は2日間という短い日程ですが、この機会に、バガヴァッド・ギーターが教える「カルマ・ヨーガ」というライフスタイルを学んで、ヨーガという言葉の意味を、少しでも深めるきっかけにしてみませんか。

「カルマ・ヨーガ」は、その意味がさまざまに解釈されていて、かなり混乱の元となっているように思います。ですので今回の講座で、正しい伝統の教えを学ぶことにより、毎日の生活の中で、仕事や家族、そして、結婚や子育てに対して、新しい気付きが得られるのではないでしょうか。

そして、その気付きはとても素晴らしいことです。

今回の講座で、最も大切なポイントは、伝統的な教えとその大切さを知っている先生から学べるという事です。それは「アールシャ・ヴィッディヤ・グルクラム」では、バガヴァッド・ギーターなどの聖典が、伝統的な方法論に沿って教えられていて、その理解が、勝手な解釈で独り歩きしないように守られているからです。いかにそれが大切なのかということも納得できるでしょう。

そのバガヴァッド・ギーターの教えというのは、とても面白いというと語弊がありますが、カルマ・ヨーガのライフスタイルや、ブラフマン(純粋な意識)の知識が、教われば教わるほど、とても純粋で、美しい教えであり、さらにもっと学びたい、知りたいとなっていくのではないかなと思います。

バガヴァッド・ギーターのギーターとはサンスクリットで「詩」を意味し、バガヴァーンは「神」すなわち「神の詩」という意味。

そして、そのバガヴァッド・ギーターとは、壮大な叙事詩マハーバーラタの中の一部として収められていて18章、700のシュローカ(行)からなるものです。

王子アルジュナとアヴァターラ(神の化身)といわれるクリシュナとの対話で、クリシュナが王子アルジュナに教えていき、王子アルジュナは何度も何度も手を変え、品を変えてクリシュナに質問をし、18章にまでなっています。。。

この物語は山場である、クルクシェートラの戦いの直前から始まり、パーンダヴァの王子アルジュナがその戦場で、いざ戦いが始まるというときに、彼の敵が、彼の血縁者であったり、最愛の友であることや尊敬する師であることを知って、アルジュナは戸惑い、この戦争に意味があるのかという思いでいっぱいになり、気力がなくなってしまいます。

そして、アルジュナは、彼の二輪戦車の導き手でもあるクリシュナに助言を求めました。

なぜならクリシュナは、神の化身であると言われていたからです。

アルジュナの混乱と葛藤に答える形で、戦士として、王子としてのダルマ(義務)について説明し、アルジュナに戦いなさい(カルマ・ヨーガ)と言って、教えがはじまります。

まず、アルジュナの選択の方が正しいと思ってしまいますが、そこからクリシュナは様々な概念について語り、カルマ・ヨーガを薦め、バクティ、ジニャーナ・ヨーガという側面を説明し、ブラフマンの知識、人が求めるゴールを教えています。

そして、バガヴァッド・ギーターは、人生のゴールを明していて、そのゴールを得る為に必要な、ライフスタイルもしっかりと教えられています。

そのライフスタイルを、ヴェーダーンタではヨーガと呼び、一般的に使われているヨーガの意味ではないので、体を使ったヨーガとは分けて捉えないと考えが混乱してしまいます。

そんなライフスタイルのひとつでもある、私達に必要で大切な「カルマ・ヨーガ」というライフスタイルの意味を、バガヴァッド・ギーターから見ていき、普段の生活をより丁寧に、そして誠実に、やるべきことをする努力をし、強さを養い、自分に起こる出来事や感情気分なども、自身のための情緒的成長のプレゼントだという気付きがおきますように。

*みちか先生のキャンプについての説明文

ओं श्रीगुरुभ्यो नमः ।

「カルマ・ヨーガ」も、独り歩きしている言葉の代表例ですね。
アシュラムでのタダ働き?外向的な人の為のPath?
結果を期待せずに行動をすること?
仕事や家庭を放ったらかして、好きなことをすること?

プージャ・スワミジはいつも、彼の下で学んだ生徒に対して、
「あなたがやって来た場所に戻って、やって来たことを続けなさい」
と仰います。
今まで居た場所や、今までやってきたことが嫌で、インドまでやって来て、サドゥーからの教えを乞うて、家族や仕事という日常生活から離れたアシュラムで生活しながら勉強したのに、
また同じところに戻るの?

バガヴァッド・ギーターで教えられているカルマ・ヨーガの意味を理解できたなら、今まで日常だった家庭や社会での義務の意味が完全に変わるはずです。

カルマ・ヨーガは、バガヴァッド・ギーターを特別なものにしている、重要なトピックです。バガヴァッド・ギーターの教えるカルマ・ヨーガの意味を理解していなければ、バガヴァッド・ギーターを理解したことにはなりません。

カルマ・ヨーガを理解するには、自分を一人の個人たらしめている、自分か関わっている、この世界の全てとは何か?そして自分とは何か?さらに、自分は結局何を求めているのか?という根本的な主題ついて正しく知らなければなりません。

何をやっても、どれだけのものを手に入れても、どれだけのものを手放しても、いつまでたっても何かを探し続けている自分がいるのは、世界や自分や自分の欲しいものについて知っているつもりだけど、実は間違った認識をしているだけで、正しく知っていないからなのです。

あらゆる経験を通しても、身体を曲げ伸ばすヨーガをしても、瞑想のプラクティスを続けても、これらの根本的な主題についての答えに気づくことは出来ません。なぜなら、あらゆる経験は、これらの根本的な主題について、知る為の手段ではないからです。

これらの根本的な主題について知る為の手段が、ウパニシャッドという文献です。バガヴァッド・ギーターは、ウパニシャッドと同じ主題を扱い、さらにその主題を正しく知るのに必要な、精神的に成熟したマインドを準備するための手段も教えています。

その手段が、カルマ・ヨーガというライフスタイルです。

それは、ヒマラヤの山奥に逃げ出すことではなく、今ここにいる自分に与えられた、家庭や社会での役割を、正しい姿勢を持って、果たすことだと、クリシュナはアルジュナに教えます。正しい姿勢とは、「この世界の全てとは何か、そして自分とは何か、さらに、自分は結局何を求めているのか」というトータルなヴィジョンに基づいた、自分と世界への理解です。

バガヴァッド・ギーターでは「カルマ・ヨーガ」という言葉がクリシュナ自身によって何度も教えられています。その正しい意味を教え継ぐ、伝統の教授法に沿って、カルマ・ヨーガの意味の理解を深めましょう。

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