ヴェーダーンタ /ヨーガとは何・8/26,27/2017・瞑想とは何 9/2,3/2017
スワミ・チェータナーナンダ・サラスヴァティ先生による、そもそもヨーガとは何なのか?瞑想とは何なのか?その意味や、なぜヨーガや瞑想が大切かを知るワークショップ。
目覚めている時の私はこの世界と関わります。そして、関わりがある限りストレスというのは避けようがないです。
ヨーガによってかなう「ストレスから自由な生き方」はストレスの無い生き方という意味ではありません。この短い文字から、自分の今までの解釈で見ると、ストレスが無くなるという解釈にとられがちですが、この文字の背景にある意味はそうではありません。都合の良い解釈には気を付けなくてはいけないです。
誰もがストレスの無い生き方はできません。でも、人は関わりの世界の中で情緒的な成長があることで、その犠牲者になることから、自分自身を守りストレスから自由な人生をおくる能力を誰もが持っていることを知らなければなりません。そこのヨーガの教えがあります。
そのヨーガな生き方とそのゴールを教えているのがヴェーダーンタであり、ただ単に知識、知る事です。
そして、知る事と瞑想はつながっていて、瞑想とは想うこと。ヴェーダーンタの教えに耳を傾けたなら、それを今度は想い出していくこと。知らない事は想えないです。
自分とは?そのゴールを知るのがヴェーダーンタで、知識の最後の部分という意味で、知識によって、つまり、知ることによってかなうゴールを教えています。
体や呼吸を使ってスッキリした体験から、少しずつ何かしら、自分が穏やかでいることに気付き始め、いろんな役割とか、常に外に何かを求めても求めても満足できない自分や、いつも自分に自信がないとかの自分・・・そして、物足りなさが何なのかもわからない・・・だから、常に物理的な何かを求めていく・・・その自分とは何?を解消させてくれるのが、ヴェーダーンタの教える知識。
知ること以外に自分自身こそが、すでにくつろいでいる人とは気付けないし、知られないです。先生の言葉とヴェーダーンタの教えがその勘違いな考えを再構築していきます。物や癒し的な体験、スピリチュアルな感覚器官で何かを感じるとか、とらえるとかのフワフワしたものではなく、言葉よって、純粋に知ること。
体を使ったヨーガの練習は、役割から離れた自分自身に気付ける体験ですので、とても大切ですが、それと同時に、今までの感覚器官でしか捉えられない価値の考えではどうしても、くつろげません。
今までの自分の考え方、見方の価値構造を変化させていくには、知識の道具でもある、昔から変わらずあるもの(聖典)と、それを丁寧に言葉という道具で教える先生、グルの言葉が必要です。独学や自分なりの解釈で理解するものでは、その言葉の意味が、実は何を言っているのかの理解を勘違いや誤解をしがちです。そして、都合のよい解釈になったり、訓練や鍛錬ということが強調されたりします。
自身が、すでにくつろいでる人、アーナンダ、満ちてるもの、喜びであるということを、自分に知られていくことであり、そこにはヨーガというものの理解が大切となります。
少しずつ、自身に知られることで、どんどん自分自身がくつろげているということが理解できていけるからこそ、自然に思いやりや優しさ、丁寧さが現れます。
それぞれの役割のしなくてはならないことが、自分の感情や気分に惑わされていることに気付くこと、そして、それは外側の部分であり、内側の自分は何もその影響にさらされていないということが、少しずつ理解でき、気付いていけることで、それぞれのいろんな感情、悲しいや怒り、嫉妬などの体験をさせてもらえるということです。こんな感情があるんだぁという体験。
その価値構造が変化していくには、静かにめを閉じて坐り想う事で、内側と外側にスペース、ゆとりをつくります。そのスペースは大切で、そこには瞑想が必要です。
そして、瞑想ができる状態になる準備としてマインドフルネスの練習は大切ですが、リラックスを体験できるということです。リラックスはすでに自身にあるものです。
今回は瞑想とはどういう意味があり、何が大切なのかを知る事で、瞑想が身近に実践できるようになるのではと思います。
そんな瞑想のお話をバガヴァットギーターなどのヨーガの生き方とそのゴールを教える聖典から瞑想という意味を2日間という時間で学んでみましょう。
ओम् शान्तिः शान्तिः शान्तिः
Swami Cetanananda Sarasvati(スワミ チェータナーナンダ サラスヴァティ)
1999年10月、インドへ留学し、リシケシにてヨーガを学ぶ。
2000年6月、リシケシにて、恩師、プージャ スワミ ダヤーナンダ サラスワティと出会い、ヴェーダーンタと、インドの伝統的な生活様式を学びはじめる。
2002年5月、インドのコインバトール、Arsha Vidha Gurukulam (ヴェーダーンタの学校)にて開催 された3年と3ヶ月の長期のコースにて、プージャ スワミ ダヤーナンダジから、ヴェーダーンタ(ウパニシャド)、サンスクリット語、そのチャンティングを学び、2005年7 月に卒業。
2007年1月、プージャ スワミ ダヤーナンダジからパラヴィッデャー ケンドラムという名前をいただき、日本でのセンターがスタート。
2009年4月、東京ヴェーダーンタキャンプに、プージャ スワミ ダヤーナンダジを迎えて日本に伝統の ヴェーダーンタを紹介。
2010年4月、広島&東京ヴェーダーンタキャンプを開催し、再びプージャ スワミ ダヤーナンダジを迎 える。
2013年3月、プージャ スワミ ダヤーナンダジより、サンニャーサーを受ける。