Ai先生から自己成長をさせてくれるステップで、コーラムを描いたりサリーを着用しながら、インド文化を体験し学ぶ2日間が終了しました。
まず、成長は人としての成長と植物などの生長があり、その違いは精神的な成長かどうかということで、マインドを成長させてくれるのは、人でしかできなくてそれが人間の特権であるということ。
そして、人も動物も生きる目的を持っているけれど、動物と人の違いはブッディ(知識)があるかどうかであり、人にはそのブッディがあるから、考えることが出来るし、推測したりと知性があります。それも人の特権ですよね。
その知性があるからこそ、人の目が気になったり、比べたり、はたまた後悔したりということが起きてくるのも特権です。ややこしいことになってますね。
なので、人として生きていくには特有のブッディを持って、そのブッディを正しく使うことが大切だということでした。
その正しく使うとはどのようなことかを教えているのが、ヴェーダという知識体で、いろいろな手段を使って教えています。インフラ整備(社会全体を上手に回していく)や物質的な成長など。ただ、それだけでなく人としての成長のバランスが必要ですよと教えてくれています。
そのインフラ整備には4つの社会のグループ(ヴァルナ)と個人の4つの人生のステージ(アーシュラマ)が用意されていて、そのステージでそれぞれの役割やすべきことが決まってきます。
①ブラフマチャーリア(学生)②グラハスタ(社会人、家庭を持つ)③ヴァ―ナプラスタ(社会から身を引く準備)④サンニャーサ(隠退してヴェーダにコミットする生活)の4つ。
4つの内で大切なのは②グラハスタと④サンニャーサであとはその次のステージの準備期間ということになります。
①のブラフマチャーリアの時期には、グラハスタになる為の準備を学び、お金を稼ぐことや専門知識を学ぶ事も大切ですが、それが一番ではないということ副産物としてであるということを学んで、自分のことのみではないという事のブッディを洗練していく時期と言われています。そのブッディを教えてくれるのがグル(先生)であり親と言われています。
その時期に祈りや儀式を教わり行っていきます。それは、決まったものを行うことで、自制心が養われることになり、怠惰になりがちなマインドを活動的にしていく為にしていくそうです。なぜなら②のグラハスタの時期は社会に貢献する為に活動的でなくてはいけないからです。その準備がこのステージで教わることということになるのですね。
そして、私達のほとんどがこの②のグラハスタのステージで、とても大切な時期で、社会に唯一貢献できる機会だということになります。外に向かってどんどん活動的である時期ということです。沿いs手、一番キラキラしている時期なので、それを楽しむことも出来ます。
それから祈りのある時期でもあり、物質的な事も大事ですが、その為の祈りもしますがそれを1番ではなくて2番に置いておくことの理解は大切だということでした。また、いろいろな我慢も必要となる時期でもあり、経済活動をして社会をまわしていくことや、信頼や寛容、協調性というのは、安定した家での生活が大切になってくるので、それを①のブラフマチャーリアに時期に学んでおくのが大事ということとなります。それぞれのステージで、しっかりとマインドを成長させてくれるステップが整っていますよね。
③のヴァ―ナプラスタの時期は、自分とは何かという知識を得る為の勉強に入る準備で、精神的にも肉体的にも手放す、サンニャーサの為の準備時期になります。②のグラハスタの時期でも精神的な成長を準備することはできますが、グラハスタの時期は、他のステージを支えている時期でもあり、すべき事をしなくてはいけないので、家庭や社会を放棄してはいけないということ、その為に社会生活があり、それを理解するマインドの成長が大事だということになっていきます。その準備時期から次の④のサンニャーサとなります。
②グラハスタの時期は一番キラキラしている時でもあるのと、精神的な成長もしていける時期でもあります。それは行いによって成長させてくれるものですので、適切な行いを適切な態度で行うというカルマヨーガの理解になっていきます。
行いを3つに分類すると、①すべき行い(推奨される)②普通の行い③すべきでない行いの3つ。
①のすべき行いは、「行いを人の利益となって役に立つ」「与える事」与えることを大きく、得るものは最小限に、与える事は痛いことかも知れないのですが、それが成長させてくれるということでした。そこは本当に難しいところでもありますよね。どうしても、自分や身内のことを優先し、その余った分を与えるということになってしまいます。与えることで、与えるというものの痛みを超えなさいという教えは常に言い聞かせていなくてはいけないことでもあります。
②は普通の行い、「他人を無視する」自分、もしくは自分に関わりのある周りしか関心がない状態、親戚や自分の幸せを祈ることは大切ですが、みんなを見れるようにならないといけないということでした。そうでないと他の人は自分に貢献してくださっている事を無視したものとなります。
③は、してはいけない行いは、「人だけでなく、他を傷つける事」です。他を傷つけることはじぶんを傷つけていることと同じということとなります。なんとなく皆さんは気づかれていることだと思います。
そして①のことを成長させる為のすべき行い(祈り、儀式)の5つがパンチャマハー ヤッニャということです。
①デーヴァ ヤッニャ:神に対しての祈り。私達のいろいろな願望の側面でもある神々への祈りはいつでもどこにいても始められます。
②ブラフマ ヤッニャ:賢者やグル(先生)にたいしての祈り。ヴェーダなどの知識体を残してくれた事への感謝、それを継承していくことは社会に貢献してる事となります。
③ピトゥル ヤッニャ:ご先祖様に対しての祈り。この命や体を与えてくれた原因でもあり、見返りや契約もないのに愛情を注いで育ててくれていることに対して、時間や労力お金を使って貢献していく。
④マヌッシャ ヤッニャ:人に対しての祈り。ひとに対しての貢献です。いかにより多くの人が助かるかということ、病院や学校をつくることに寄付などの協力や、老人を助けてあげたりなど。
⑤ブータ ヤッニャ:人以外の動植物に対しての祈り。人以外の動植物にたいしての感謝、人が生きる為に貢献してくれているので、それに対して貢献していく。お花に水をあげるとか、動物を可愛がるとか。
この5つは自分の為の行いではないですよね。自分以外に対して与えるものの行いになっています。自分の幸せに貢献するのも大切ですが、成長していく為には、自分以外に対して貢献していくことが自己成長につながるということでした。
難しいことかも知れませんが、自分をだましてでも良いから貢献する自分を演じていくことで、それが本当にそのようになるからということ。確かにそうかもしれないですし、誰でも始められることでもありますね。
今回は5つのすべき行いの1つ、⑤ブータ ヤッニャとして、コーラムを描いてみました。米粉を使って描きますので、鳥やアリさん達のエサになります。
そして、早朝にガネーシャ プージャー、クラスの最後にグルパーダ プージャーをしましたので、①デーヴァヤッニャと②ブラフマ ヤッニャ、お昼のランチは無償提供されていますので、スポンサーとしてのビクシャーは④のマヌッシャ ヤッニャとなり、今回のワークショップで5つの内の4つの行いを実践していけました。
サリーをまといながらのクラスは、気持ちも引き締まりますし、何よりも、キラキラしたグラハスタの時期を楽しめるものでした。
皆さんのサリーはそれぞれ、似合っていて、色選びも自分に映える色を選択されていたのにはびっくりでした。
Ai先生、このような貴重な時間をシェアしてくださり本当にありがとうございました!ご参加の皆様と一緒に学べる機会をありがとうございました!この教えが皆さんの成長にきっかけとなりますように。